2021-04-02から1日間の記事一覧

古文書をよむ!改行マークをつけただけですが・・・

「第一節 料紙の利用に依る伝来」です。冒頭に「第一 料紙としての利用」とありますが、続く第二や第三が見当たらないようです。うーむ。 本節最後まで繰ったついでに、第五図(p.75)を先に読んでみましょう。 第五図では金澤貞顕書状が写真で載せられてい…

応用上の価値とはなにか?

さて、「第三章 応用上の価値に依る古文書の伝来」に入っていきます。はじめに見取り図を・・・ 第一節 料紙の利用に依る伝来 第二節 墨蹟の尊重に依る伝来 第三節 典故の資料として活用に依る伝来 第四節 歴史の資料として活用に依る伝来 第一項 中世以前に…

東大寺、東寺、金剛峯寺に伝わる文書の大部分は?

ふー。ようやく第二章第二節を抜け出せました。 次は「第三節 永続的効力に依る古文書の伝来」です。 はじめに手継の券文が、次に武家の所領の譲与について、山内首藤家と土佐香宗我部家の文書が挙げられています。 所領を最初に拝領したときに授かった文書…

紛失状の四つの実例

説明ばかりになったので、少しじっくり文書と向き合いましょう。 紛失状の一は、紀姉子という老女と養子のあいだでトラブルがおき、養子が質にいれた文書は證文といたしがたい旨を示すために作られたものでした。 紛失状の二は、河内国金剛寺の阿観が大事に…

紛失状には四つの場合がある

平安時代から室町時代にかけて「紛失状」と呼ばれた文書があったようです。次の四つの意味があったとのことです。 一、文書は存在するが、その存在を否認する為めに新規に文書を作つた例 二、文書は存在するが、その存在を否認する為めに、案文に正文同様と…