2021-06-30から1日間の記事一覧

宿紙がとぼしく白紙で代用された口宣案

〔七三〕は、後村上天皇御代正平十九年九月十四日、蔵人頭藤原實秀の奉じた口宣案。薩摩の島津親忠の来附を褒し、これを下野守に任ずるために出したもの。料紙は白紙を用いている。蓋し当時宿紙が乏しくして、白紙を代用せられたものであろう。吉野時代に、…