第三章 第四節 歴史の資料として活用に依る伝来
第一項 中世以前に於ける古文書の活用 です。
日本書紀・続日本紀・日本後紀・続日本後紀・文徳実録・三代実録の六国史はいずれも古文書を史料として活用しており、特に続日本紀は、詔勅宣命のような貴重なものをほとんど原文に近い形で引載しているとのことです。
各社寺に於いても東大寺の東大寺要録、同続要録、醍醐寺の醍醐雑事記、石清水八幡宮の宮寺縁事抄、東寺の東寶記などは、伝来の古文書を多数引用しているとのことです。
鎌倉時代の史書である吾妻鏡にも、古文書が多く引用されていて、特に頼朝時代の部分には原文のまま引用してあるものが極めて多いそうです。
古文書を歴史資料として用いる情勢の進んできたのは近世江戸時代に入ってからだそうです。
次に、永続的効力を持つと認められてきた古文書が、中世から近世へと移る時勢の変化において、いかに取り扱われてきたか、その伝来の経路をも見るべき具体的事実を顧みることとするとのこと。
ちょっとわからないですね。とりあえず先に進んでみましょう。