武蔵。府中の大國魂神社に少し。金澤の稱名寺に多数、古文書を料紙に使用したもの約4,000点、いま金沢文庫に於いて管理。横浜の寶城寺(南北朝から)、東京芝の増上寺(室町時代末期から)、南埼玉郡鷲宮神社(室町時代から)。
下総。香取神宮、特に旧大禰宜香取家(平安時代末期から)、円覚寺と共に東国社寺の中最も著しい。佐原の観福寺、大須賀の大慈恩寺、中山の法華経寺、真間の弘法寺。
常陸。鹿島神宮(平安時代末期から)、旧大宮司、大禰宜家にも伝わる。鹿島根本寺に塚原卜伝の珍しいものがある。常陸総社に伝わるものは、総社文書として珍重すべきものである、とのことです。
上総が抜けているのですが、佐藤進一『古文書学入門』にも見当りませんでした。めぼしいものがないのでしょうか。