山陽道地方です。
播磨。廣峯社に祠官廣峯氏が武士として活動する文書あり。一宮伊和神社、石清水八幡宮の別宮松原八幡宮。書写山にはほとんど伝わらない。明石郡大山寺には大塔宮の令旨あり。加東郡の清水寺。
備前。一宮吉備津彦神社(室町時代から)、御津郡の金山寺(平安時代末期から)。
備中。一宮吉備津神社、旧社家賀陽氏に多数伝わる。
安藝。一宮厳島神社に平安時代以来の2,000余通。旧棚守職を奉じ一社の祠官として活動した野坂家に悉く伝わった。同社別当大願寺(室町時代末期から)、安藝郡の佛通寺、楽音寺、佐伯郡廿日市市の洞雲寺。
周防。防府の国分寺に後奈良天皇が当国一宮に納めた宸翰心経を蔵している。山口の氷上山興隆寺に大内氏歴代のものがあり、いま山口県立図書館の管理となっている。