家地売買の解

正倉院文書のなかに前記戸籍等とともに数多く伝わっている諸帳のなかからその一例として天平十二年の遠江国浜名郡の輸租帳を示すと〔六一〕のようなものである。

なお、前掲国司の解に引用してある郡解と申すものを例示するに、〔六二〕は、紀伊国在田郡司が管内における新田家地売買の認可を国司に請うために出した解である。

家地売買の解として、文書の名称の事柄に関して、よい事例となるものであるから、第一六図として示す。

第一六図の中身については次回以降みていきましょう。