奉行衆と執権・連署の下知状

〔一三九〕に挙げたものは、建永元年七月十四日、鎌倉幕府の奉行衆が実朝の仰を奉じて出した文書であるが、書式は先の時政の奉じたものと大体同様で、唯異なる点は書止めに下知如件とある上に更に以下の二字が添えてあることである。また〔一四〇〕に挙げた文書は、遥かに降って安貞二年五月十九日、将軍藤原頼経の時、執権北条泰時連署同時房の両人が、将軍の仰を奉じて出したものである。連署の形式を除いては、先の時政の奉じたものと全然同じ書式といってよい。とのことです。

事実者(ことじちならば)