吉田家から出される宗源宣旨

宗源宣旨とは吉田家から諸国の神社に神格等を授けるために出す文書の一種である。兼倶の時から始まると云う。〔二三二〕に挙げたのはその一例、永正十年八月十三日兼倶の次の兼致が、肥前與賀庄内の淀姫大明神を極位の神となすためにだしたものである。日下に奉者が位署を加え、神宣に依って文書を出す奉書の形式となっているが、日附の次行に、神道長として兼致が位署を加えている。他と類を異にする書式である。とのことです。