差出所が二箇所ある啓

第八式

(略)

この文書は、益田縄手と云う者が、勝部小黒と申す者に、写経生を推挙し、之を使われんことを請うために出した啓である。その書式は、前第七式と相似ているが、日附の下に、更に差出所が書いてあり、差出所が二箇所にあるところに、この文書の特徴がある。右に挙げた文書の他に例がない。とのことです。