日附の下にも差出所のある啓

第一二式

(略)

この文書は石河垣守と云う者が、造東大寺長官に向け、経巻に用いる軸二十柄の下附を請うために出した啓である。奥の異筆は、この要求に応じて下附した由を記したものである。この書式は、前第一〇式と相違するところが、日附の下にも差出所のあることである。之も例が多く無い。なおこの例を示すと〔二四五〕の如きがある。とのことです。