本文書出し、謹啓が最も多い

次に本文書出しは、右に記した如く差出所をここに表し、且つ下附の例文を副えるものもあるが、然らずして下附の例文と同じような言葉を以て書き始めるものと、なお然らずして必要に応じて適宜書き表すものとの二種がある。今後者はここに記述する必要を見ないから、前者に就いて録記することとする。

 誠惶誠惶謹啓 誠恐々謹啓 謹頓首啓 謹頓首白 恐謹啓 頓首啓 謹頓首

 謹恐惶 謹申上 謹啓 謹白 謹通 敬申

右十三通りあるが、謹啓が最も多い。普く用いられた例文である。とのことです。