実名を充所に表す中世末期の書礼

要するに、実名と之と遠ざかるものとの両様になっている。中世の末期に於ける書礼では、実名を充所に表すことが行われたが、それより前には先づかかる例を発見し難い。それが遠く隔たった奈良時代に於いて既に行われていることを知るのである。而して実名と之と遠ざかるものとを書いた間に、先方に対する敬意の表し方に浅深があるか否か、殆んど之を明らかに認めることが出来ない。とのことです。