和南、合掌礼拝して敬意を表す

次に本文書止めの和南は、合掌礼拝して敬意を表する意味で、多く僧侶の方で用いる言葉である。正倉院文書の啓状には現れていない。次に脇付の法前及び謹空は既に述べた通りである。差出所の下附に状上も前段に示した如く正倉院文書の啓状に見え、又実名の上に謙遜の意を表すために書いた小法弟の言葉に類するものも、同文書の啓状に見えている。とのことです。