散し書きの御書

散し書きの御書の例として、前掲のものは、極めて簡単な字配であるが、中には、左の図版に拝し奉るが如き複雑なものもある。

(略)

この文書は後奈良天皇が、天文四年十一月将軍足利義晴に賜った宸筆の御消息である。毎年正月八日禁中に於いて、大元帥明王の御修法を修し、天下太平を祈念せられ、之が御修法には、醍醐寺理性院の院主が代々参勤することとなっていた。とのことです。