勘を付けた文書、返勘、勘返状

(略)

右の文書は、正平九年、尊円親王が後光厳院に奉った御消息で、その行間に書せられたのは、四月四日附同院の御返事である。行間に返事を書く時には、答えんとする本文の記文の始めにヽ即ち勘を付ける。従ってこの返事を返勘、勘返状とも称している。とのことです。