袖加判の奉書に、充所あると無きの二様がある

尚奉書の中には、単に上位に仰ぐ者の意を奉って、その奉った人が差出者としてそこに書き表すものと、更にその上に、袖即ち料紙の右余白の中央に、その上位の者が花押を加えるものとの両様がある。之は上位の者も差出者として紙面に表れ、差出所の一部を構成しているわけである。又袖に加判した奉書の中、充所のあると無きとの二様がある。依ってこの三様を順次第一式、第二式、第三式と次第して説くこととする。とのことです。