摂政九条道家の御教書

次に〔二九七〕は、〔文暦二年〕七月六日、摂政九条道家が、石清水八幡宮別当田中宗清に充てた御教書である。石清水八幡宮神人と興福寺衆徒との間に所領に関して相論が起こったが、神人の不満を鎮める為に、前別当竹幸清の社務を止めて、宗清を之に代え、且因幡国務を八幡宮に寄進することを伝えたものである。この文書は御教書ではあるが、料紙に宿紙を用いている。とのことです。