差出所が連署、武家文書の特色

〔三一七〕は、建保五年七月廿四日、実朝の時代、執事二階堂行光と家司清原清定の両人が仰せを承って、筑前国宗像社大宮司職に関して、筑前の守護藤原(少弐)資頼に向かって出した御教書である。この御教書は、差出所が連署となっており、この形式は公家の文書には見られない武家文書の特色で、その早い例として注意すべき資料である。とのことです。