貞時の仰せに依って下に伝える形式

即ち〔三二三〕は、執権北条貞時に属していた者が、正応五年十月十三日附で出した連署の奉書であるが、之は幕命を伝えているのでは無い。この日附より八日前に、連署北条宣時が奉って出した貞時充の幕府の御教書に依って、貞時が受けた幕命を、更に貞時に属していた者が、貞時の仰せに依って下に伝える形式を取ったものである。とのことです。