鎌倉公方足利氏か管領上杉氏に属したものの奉書

次に〔三三五〕に挙げたものは、応永卅四年五月十三日、鎌倉府に於いて管領の下にあった奉行衆の出した奉書である。東福寺から同寺領武蔵船木田庄領家の年貢に関して、同国守護代大石遠江入道に命を伝えたものである。かかる奉行は公方足利氏に属したものか、或いは管領上杉氏に属したものか明確に知り難い場合がある。時には両方に属していたと思われるものもある。疑わしいけれども、姑く右の如く解釈してここに収めておく次第である。とのことです。