越後国の守護の仰せを奉った奉書

〔三三七〕は、明応七年五月十三日、越後国の守護上杉房能の老臣長尾輔景、千坂能高の両人が房能の仰せを奉って出した奉書で、料紙は折紙を用い、幕府奉行衆の折紙の奉書に当たるものである。室町時代有力な守護であった諸家から、大抵かような奉書を出していたと見え、右に挙げた上杉氏以外諸国のものが多く伝わっている。とのことです。