周防大内義隆の年寄が奉じた奉書

尚〔三三九〕は、天文十一年四月六日周防大内義隆の年寄が、安芸厳島社の管絃経の料田に就いて同社の御師棚守左近大夫に出した文書である。先の大友氏のものと書式が全く同じである。大内氏から出したかかる奉書は、室町時代の中頃からのものが伝わっており、播磨の赤松氏のものも室町時代初期のものから伝わっているが、何れも早い時から書式は同じであった。とのことです。