安芸守護武田信之の預ケ状

尚判物の一種に預ケ状と云うものがある。〔三九七〕はその一例で、応永十四年二月廿七日、安芸守護武田信之が、同国の熊谷在直に、所領を預けるために出した文書、之を当時預ケ状と呼んでいる。所領を充行うとは、永代所領を与えることであるが、預け置くとは、一時的に預くる意味である。所領の持主が、その所領を直領として、その管理の代官に預け置く形式である。之が後の代官領若しくは天領と称するものとなってくるのである。かような制規の沿革を考える上には、預ケ状を充分研究する必要がある。とのことです。