公帖若しくは公文

承天寺円爾弁円(聖一国師)の開いた臨済宗の道場である。かく将軍家から臨済宗禅寺の住持を任命するために出す文書を、特に公帖若しくは公文と称した。中に単に儀礼上任命するに過ぎないものを生じ、之を坐公文と云い、実際寺務を執った時のものを入院公文と云った。坐公文も入院公文も書式には相違は無い。但し和漢礼経に依ると、寺院の格式に依って文言に相違があった。とのことです。