輪郭二重、下部を少し切った形になった天下布武の印

信長は最初に用いた印を、元亀元年正月から同年三月の間に廃めて、印文は同じであるが、輪郭が二重になり、その下部を少し切った形のものを用い始めている。即ち上に挙げる朱印状に捺してある印が之である。

(略)

大徳寺并にその塔頭及び門前に対して、徳政を免除するために出した文書である。之に依って新に貸借の契約を無効とする徳政令が敷かれても、大徳寺及びその関係した域内には、この法令の実行が及ばぬこととなり、即ち寺家が徳政に依る損害を受けぬこととなったのである。とのことです。