大友宗麟の切利支丹宗徒としての名前 franciscoを略した「FRCO」の印文

宗麟の称号圓齋の下に捺してある印は、重郭正圓径九分八厘、印文に「FRCO」即ち宗麟の切利支丹宗徒としての名前 francisco を略して表してある。

宗麟が印を用い始めたのは、右の文書よりも遡り天正四年の文書に、先づ正圓で外郭の太い重郭の中に、「非」の一字を印文としたものを用いている。〔五七八〕は、(天正七年)八月十六日、宗麟が田原宗亀の遺跡安堵のために出した文書であるが、宗麟と道号を記した下に、右の朱印が捺してある。とのことです。