2025-01-05 六条天皇ご譲位の後高倉天皇から尊号を奉ったのをご辞退された御辞書 第一類 御辞書 天皇が御譲位遊ばされると、新帝から先帝に対し太上天皇の尊号を奉る御礼儀であったが、この時先帝から御辞退の思召を申し上ぐるために奉る御書を御辞書、或いは御報書と申している。〔五九一〕は、仁安三年二月十九日、六条天皇が御譲位の後、新帝たる高倉天皇から先帝に太上天皇の尊号を奉ったので、之に対して御辞退遊ばさるる思召を申し上げた御辞書である。御書止めに「謹言」の敬語を付けさせらるるけれども、御諱は御加えにならない御書礼となっている。とのことです。