申文の一種で請假のために出す假文

又申文の一種に請假のために出す假文と云うものがある。奈良時代には請假解と云い解式の文書で出したものが正倉院文書の中に多数見えている。〔六〇五〕は、久安三年十月十八日、内大臣藤原頼長が関白藤原忠通に出した姑の喪に依る假文である。同日附で、太政官外記局に向かって出したものは牒式をとっている。之は公式令の牒式に依ったものであろう。とのことです。