神祇官并に陰陽寮が占卜の結果を注記した占文

 第五類 占文

自然并に人事の現象に関して、異変の起こった時、朝廷に於いては神祇官并に陰陽寮をして、之が吉凶を占わしめるを常としていた。この占卜の結果を注記して差し出す文書を占文と称した。時に注進と称することもあった。

(略)

この文書は東大寺大仏の御体が濕い、流水の如く甚だしかったその恠異を、同寺から言上したので、これが吉凶を神祇官并に陰陽寮をして占わしめた時、陰陽寮から上った占文である。とのことです。