意見状も評定文と同様訴論人のうち勝訴となった者に下されたものと思われる

 第九類 意見状

室町幕府の奉行衆が、訴訟に関する事項を評議し、之を如何に裁決すべきか其意見を将軍に具申する時に作る文書を意見、若しくは意見状と云う。この文書は書止めに必ず「宜為上位矣」と結び、裁決を仰ぐ形式となっているが、前項に述べた諸官評定文と同じように、この文書がそのまま訴論人の中勝訴となった者に下されたもののようである。とのことです。