注進状、注文、勘録状、實検状

 第一三類 注進状 注文 勘録状

事物を調査し或いは之を計量して明細に連記し、又事状を詳細に注記して具申するために作る文書を注進状、注文或いは勘録状、又實検状等と云う。なお時代に依り、対象物の如何に依り、種々の名種を以て呼んでいる。

〔六四七〕は、長治二年八月十九日、山城松尾社の遷宮の儀式に必要な費用并にその物資に就いて明細に注記した注進状である。かような用途道具の注進状は多く遺っている。なおこの種の注進状よりも遥かに多数伝わっているのが、所領の田畠或いは租税等を明細に連記した文書である。とのことです。