更に諸役を仰せ付けられ、畏まって御受けせる由を申し上げた請文の例として〔六六五〕の如きがある。之は、内匠頭橘清則と申す人が、皇后宮の御産の鳴弦役を命ぜられた時の請文である。始めに「謹請(うく)」と書くのはこの種請文の例式となっている。書き止めの「謹所請如件」も、謹みて請くるところ件の如しと読むべきである。差出所の右下に「請文」と小書してあるが、之が既に書札様の文書の項で述べた下附で、これも請文の書式に具わったものである。とのことです。
更に諸役を仰せ付けられ、畏まって御受けせる由を申し上げた請文の例として〔六六五〕の如きがある。之は、内匠頭橘清則と申す人が、皇后宮の御産の鳴弦役を命ぜられた時の請文である。始めに「謹請(うく)」と書くのはこの種請文の例式となっている。書き止めの「謹所請如件」も、謹みて請くるところ件の如しと読むべきである。差出所の右下に「請文」と小書してあるが、之が既に書札様の文書の項で述べた下附で、これも請文の書式に具わったものである。とのことです。