2025-05-04 北野天満宮の神人の特権であった酒麹商売 次に〔六七七〕は、応永廿六年十月九日、京都市中の酒屋信性と申す者が、酒麴の室を破壊せる由を申し上ぐるために出した請文である。当時北野天満宮の神人が、幕府から酒麹商売の特許を得ていて、他の者は麹室を作ることはできなかった。然るにこの信性等は、私に之を作り、神人の特権を犯すこととなったために、之が破壊を命ぜられた。そこで確かに使者の眼の前に於いてその麹室を破壊せる由を誓って申し上ぐるためにこの文書を出したのである。かかる文書をも請文と称している。とのことです。