将軍義晴に御修法料所の回復を命ずる

この御修法の料所が室町時代に至り、諸国土豪の押領するところとなったが、かの応仁乱中にも不如意ながら廃絶することはなかったのであるが、この天文初頭に至って、この料所からの貢納が全く途絶えるに至った。従ってかかる国家の重き御祈祷の廃れることをいたく憂えさせられ、将軍義晴をして之が回復を図らしめる為めにこの御消息を賜ったのである。とのことです。