後奈良天皇から石山本願寺の門主光教(証如)へ賜った女房奉書

部類〔二七五〕に挙げた女房奉書は、同じく後奈良天皇御代のもので、三十六人家集の冊子を、石山本願寺門主光教(証如)に賜った時に下した文書である。この家集は平安時代末期、善美を尽くした料紙に、当時発達の極致に達した草仮名を以て書いたものであって、歌学の文献として、又古筆の資料としても極めて重要なものである。この奉書の読み方は大体先に説明したところに従って読み続けることができるであろう。とのことです。