捻封のなかでも一枚で、中央で横二つに折るという二つの特徴がある

次に封紙も特徴を持っている。本紙と同質の薄様を二枚重ね.、之を中央で横に二つに折る。図版にその折筋が現れている。二つに折って、本紙の折り畳んだものを包み、上下を裏へ押し、捻って紐をかけて結び、上部の結び目のみに封目として墨引が懸けてある。これを捻封と云う。この捻封は通例の式であるが、封紙に本紙と礼紙と二枚を調えたように、一枚にて調えたところは、一つの特徴であり、これを中央で横に二つに折ったのも、又一つの特徴である。この二つの特徴を見ることに依って、この封紙は書礼に関する資料として重要な意味を持つと云うことができる。とのことです。