今日の考えからすると不可思議千万に思える右端に「以上」と書くわけ

然るに追而書の文が何もなくて、端の余白、即ち紙面の順序から申すと最初のところ、例えば前掲諸例の中、第一七項〔三〕の如き、本文の書いてある先きに「以上」とある。今日の考えから云うと実に不可思議千万である。然し追而書は料紙の右端に書く習慣であったが、その追而書として書くべきものが無かったから、以上だけ書いて、それに依って追而申し上げることはありませんと云うことを示したわけである。とのことです。