追而書、書くことなくとも以上とだけ書くことがある

追而書は右の袖に書き、ここに書き終わらないので、本文の行間に及んでいる。之を行間書と申す。この追而書の終わりに以上とあるのは、追而書を一通り書き、之で文章は全部である意味を示したのである。追而書を袖に書く慣習から、追而書として書くべきものが無くても、この以上丈を袖に書いていることがある。袖であるから冒頭から以上とあって、今日の人々に異様に感ぜられるけれども、之で追而書は御座いませんと云う意味を現したわけである。とのことです。