通例では実名を加えた人の苗字官名が第一行に表される

但し、この場合には二人の苗字官名を二行に書くが、実名はその中の一人のみ書くことになっている。これは三人以上の場合でも同様で、三人以上の苗字官名を三行に書くが、実名は一人に限っている。この場合に苗字官名が、本紙に実名と花押の加えてある順に書いてあれば、名字と実名とが一致し、その人の素性が明らかになるが、之が右の如き順になっていない。そこで名字と苗字とを一致させることが非常に困難なことがある。然し通例では、実名を加えた人の苗字官名が第一行に書き表されるようである。とのことです。