室町時代から見える官を名字と花押を書いた行の肩に添える書式

右に挙げた書式は、官と名字と花押とを書くに、之を一行に書き下したものであるが、官を名字と花押とを書いた行の肩に添えて書くものもある。この書式は、余り早くから見えずして、漸く室町時代から現れて来る。

この書式の中には、〔六〕の如く本文書止めを何々「也」で結んだもの、又〔七〕の如く「状如件」、〔八〕の如く「恐々謹言」で結んだものがある。とのことです。