名字の裏に花押を据える

次に〔三〕の如く披露を請う形式で、書止めが前と同じで、上所に「進上」と附けて、敬意を表したものがある。又〔三〕と同じように披露式であるが、差出所に加えた花押が、特に名字の裏に書いてある〔四〕の如きがある。名字の裏に花押を据えるのは、表に於けるよりも、先方に多分の敬意を表した書礼である。又この書式で、年号を附けたものもある。〔五〕はその一例で、本文書止めは「状如件」で結んでいる。とのことです。