例の少ない位階と名字と花押とを書いたもの

一六 位階と名字と花押とを書いたもの

位階と名字とを書き、之に花押を加えた書式である。之も例が多くありそうに思われて、実際には少ないものである。例示した〔一〕は、本文書止めを「恐惶謹言」で結び、脇附に「御同宿中」と附けてある。〔二〕も前と同じ書止めで、脇附に「侍者御中」と加えてある。之も前二項のものと同様、多くの例を見ない。鄭重さを多分に表していることは明らかなものである。とのことです。