例が少ない氏と名字と花押

一五 氏と名字と花押とを書いたもの

氏と名字を書き之に花押を加えた書式である。一寸沢山ありそうに思われて、その実この部類として挙げ得るものは極めてその例が少ない。例示したのはその一例で、書止めを「恐惶謹言」と結び、上所に「謹上」、且つ脇附に「参人々御中」と書き、頗る鄭重な書礼を尽くしている。之も前項と同様余り多くの例がない。とのことです。