官と氏と名字と花押とを書いた至極鄭重な書礼

一四 官と氏と名字と花押とを書いたもの

官と氏と名字とに花押を加えた書式がある。この部類に入るものとして例示した如く、本文書止めを「恐惶謹言」で結び、上所として「謹上」を添えたものがある。この文書は返事の意味の請文であって、披露を請う形式に書いてある。余り例の多くないものである。従って他と比較して説くことができないが、兎に角至極鄭重な書礼であることは勿論である。とのことです。