島津元久宛、将軍足利義満の御内書

硫黄二萬五千斤到来候了、神妙候、鐙一両浅黄絲、太刀一腰遣之候也、

   九月二日            (義満)(花押)

   嶋津陸奥守(元久)殿

この文書は薩摩の島津元久が将軍家に硫黄を贈ったので、将軍義満が元久に対してこれを感謝するために出したものである。料紙は引合せを用いている。封紙は今逸しているが、元来白紙の礼紙をも伴っていたものである。御内書は概して文言も少ないので、図版に見る如く字間と行間を可然あけて書いてある。とのことです。