本紙と礼紙に書かれた大応国師の書状

次に〔四五二〕は、既に説明の資料に用いた南浦紹明(大応国師)の書状である。本紙と礼紙との二枚に書いてある。立派な書幅として保存されて来たから、書状の体裁は判然と伝わっていないが、もと封紙が別に具わっていたことは想像できる。禅僧でも日常の消息には平人と違う特色を文書の体裁の上に見ることができない。とのことです。