帰化僧でない者の書状は漢文体でなく平人と異なるところがない

当時に於ける禅僧の書状は、悉く漢文体のものであったかと云うに左様では無い。帰化僧でない者の書状は、その文体等平人と何等異なるところは無い。〔四五二〕に挙げたのは南浦紹明(大応国師)が京都に居る正証禅人と申す者に贈った書状であるが、その一例と見るべきものである。とのことです。