日野俊基が拝承した意味を表した棒線

(略)

この文書は、醍醐寺の僧信耀が、蔵人大内記日野俊基に送った書状で、太元帥の御修法の事に就き執奏を請うたものである。図版の第三第六第七行の肩に棒の引いてあるのは、俊基が拝承した意味を現したもので、第二行の忩可申入候の五字は、太元の文字の脇に棒を引くと同時に書き加えた文言で、早速奏聞致すと云う返事を記載したものである。とのことです。