北条氏、武田氏、徳川氏の伝馬手形

北条氏の伝馬手形には、初め虎ノ印判を他の印判状と同様に捺したけれども、永禄元年の手形に、ここに示した如き専用のものを用いるに至った。武田氏も最初は家印たる龍の朱印を用いていたが、後には「傳馬」の二字を印文とする印判を用いた。徳川氏は家康の時代、最初は「傳馬之調」の四字を印文とする朱印を用い、慶長六年からは、二種の朱印を順次時を異にして用いたのである。とのことです。