料紙は普通の大きさの宿紙

その初見の綸旨は、実に〔二七〇〕に挙げたものである。之は(元弘三年)四月九日、伯耆船上山の行在所から、出雲高保に参陣を促される為に出された綸旨である。文章は頗る簡単で、而もその中に賜った人の名が書いてある。この文書の原本は、長門国須佐の男爵益田兼施氏家伝の古文書の中にあり、近時之を拝見したがその料紙は普通の大きさの宿紙である。この後かかる書式の綸旨を下されている。とのことです。